たぬき小屋

日本株ど素人の備忘録

皮膚癌疑惑騒動から「かかりつけ医の見つけ方」を考える

私の太ももには、昔から薄茶色のシミのようなものがありました。

先日ふと見たら、その一部がぷっくりと膨れ上がり、黒っぽくなっている。

こ、これは、もしや皮膚癌?メラノーマ!?

悪い結果が頭の中をグルグルと駆け巡りました。

 

実は今年、父に皮膚癌が見つかりまして。

幸い、早期発見で事なきを得たのですが、遺伝的なものもあるのかもしれない。

それに私は毎日のように大酒を飲んでいる。癌の原因を自ら作っているのです。

本当に、色んな妄想をしながらしばらく医者に行くのをためらっていて、

ひたすらネット検索をするしかなかったのですが、

たかだかネット情報からも「早期発見」の大切さがしみじみと伝わってきます。

 

3日ほど悩んで、皮膚科に行くことを決めたのですが、

問題は、私には「かかりつけ医」と信頼できる医者がいないこと。

近所だからという理由で行っているクリニックは内科・皮膚科併設なのですが、

なんせこの先生、診察時に患者の顔を一切見ず、ずっとPCを打ちながら話を聞くのみ。

以前、皮膚にかゆみが出た時も、患部に触ることはおろか、遠目でチラッと見ただけで、ステロイドを30本ほど処方されました。

歩いて3分ほどで行けるし、待ち時間が少なくて済むので

風邪薬とか抗生物質をもらいたい時はこの医者に行っていたのですが、

こんな医者では、重大疾病にも気づいてもらえないだろうと感じていたのです。

 

近年は、初診で総合病院にかかりづらくなっていて、

「かかりつけ医」の見つけ方・探し方

なんて厚生労働省のWEBサイトもあり

そこで説明していることも重々理解しているのですが、

医者になんのツテもない一般人が

信頼できる医者を見つけることって結構難しいんですよね。

 

kakarikata.mhlw.go.jp

 

そんな医者に恵まれていない、というか

今までかかりつけ医を見つける努力をしてこなかった私ですが、

癌など重大な病気を発見したい時って、初診のクリニック選びが重要だと考えています。

父の場合、初診でかかった医者がすぐ皮膚癌に気づいてくれたことが、運の分かれ目でした。

一方、数年前に義母(夫の母)を胃癌で亡くしているのですが、

胃カメラもやってる内科」程度の医院で検査をしたがゆえ、胃カメラを飲んだにも関わらず、画像診断が適切に行われず、最悪の結果になってしまいました。

 

では、

本当に適切な診断をしてほしい時、

かかりつけ医をどのように見つけるか?

 

一般人の私に最小限できることは、

「専門医」を見つけること

だと考えています。そして、

学歴よりも「資格」が重要。

 

皮膚科の場合、設備は整っていても、

「皮膚科はついで」みたいなクリニックが実は多いのではないかと思っています。

(数年前、クリニック関連の取材記事を書いていた私の所感ですが…)

専門が内科であっても、親が皮膚科でそれを引き継いでいるだけだったり、

研修時に皮膚科を経験されているだけだったり。

美容皮膚とか、ちょっとした痒みとかを抑えるための治療なら、

そういったクリニックでも全然問題ないと思いますが、

原因不明の皮膚病や、皮膚癌など重要な病気を発見してもらいたい時は話は別だと思います。

 

では、その資格をどう探すか?

例えば、私の皮膚癌疑惑の場合、

 

【皮膚癌 専門医 エリア名】

【皮膚腫瘍 専門医 エリア名】

 

といったワードで検索してみると、割と簡単にクリニックのリストが出てきます。

皮膚科の資格としては、

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

が最低ラインではないでしょうか。

さらに、今回私がWEB検索で見つけたクリニックの院長先生は、

 

医学博士
日本皮膚科学会専門医
皮膚悪性腫瘍指導専門医
がん治療認定医

 

と、まさに今、私が求めている資格を所有していることがWEBサイトに記載されていました。

あと大切なのは、

その資格を持っているご本人が診察してくれるのか?

ということ。

WEB情報では、他に医師がいないようなので、

とりあえずはこのクリニックに行くことに決めました。

 

 

最後の決め手は、やはりお医者様の人柄。

 

今回かかったお医者様に関しては、

ひょうひょうとしているけど手際がよく

患部をダーモスコープでしっかりと見たうえで

「悪いものには見えないけど、周囲が赤くなってるのが気になるから生検とりましょうか」と。

個人クリニックなので検査結果は1週間待つ必要がありましたが

事前に「悪いものには見えない」と言われていたので、気持ちは軽くなっていました。

そして結果的に、悪性ではなかったのです。

 

さらに検査結果から、私がもともと持っていた皮膚病が関連していたことが判明。

これは私が「関係ない」と思い、伝えてなかったことだから仕方ないことなのに、

お医者様は「わざわざ生検までさせて、ごめ~ん」と。

私はとても恐縮してしまったとともに、

「謝れるお医者様って素敵だ」と思いました。

 

何はともあれ、よかった!

 

最後にまとめ。

 

▼かかりつけ医の見つけかた

1.病気は多種多様。ひとつのクリニックに頼り切らない。

2.各病気にあわせて「専門医資格」を持っている医者をWEB検索。

3.その医者は患者の顔を見て会話できるか?