先日、三重県伊勢市のとあるホームセンターを訪れた時、警察官が2名立っていました。手にはビラが。なにを配ってるんだろう?と思い、あえて警察官の前を通ってみたのですが、2人は談笑していてビラはもらえず。
買い物を終えて、また警察官の前を通ってみたのですが、やはり談笑していてビラはもらえず。大したものじゃないのかもなと思い、あえてビラを請求することなく通り過ぎたところ、年配の男性が後ろから追いかけてきて、申し訳なさそうにビラを手渡してくれたのでした。そのビラの内容とは……。
伊勢市女性記者行方不明事件
辻出 紀子さん の捜索を呼びかけるものでした。
検索してみたら、ビラ配りの記事がいくつか掲載されていました。
実は私、辻出さんと同い年。同じような職業に就いていたため、この事件は他人事と思えず、とても印象に残っています。
行方不明になった時代、ネットなどが発達しておらず、詳細なことは分かりませんでしたが、数年後、たまたま彼女と知り合いだったという人から直接話を聞く機会があり、それがあまりにひどい話で……。
事件がいまだ解決できていない原因のひとつに、伊勢警察署が捜査を数ヶ月放置したことにある。さらに、「ほぼ黒」の人物がいるにも関わらず、色んな不運が重なり、犯人逮捕に至らずだった。
そんな話を聞き、驚いたことを今も覚えています。
さらに、以下の記事を読むと、閉口してしまいます。
当時、防犯カメラが設置されていないこともあり、いまより捜査がしづらい状況だったとはいえ、これが全部本当だったら、辻出さんの両親があまりにも不憫すぎる。
上記にリンクを貼った記事では、記者の目もあるので警察官もビラを配っていますが、私が訪れた同じ敷地内のホームセンターでは警察官は談笑していて……。
若い警察官にとっては関係のない事件なのかと時代の流れを感じると同時に、警察の業務上のミスは罪にならないという、日本の制度に怒りを覚えてしまいました。